| 北方領土の東側は太平洋に、西側はオホーツク海にそれぞれ面しています。この海域は、暖流の日本海流(黒潮)と寒流の千島海流(親潮)が接しているところなので、季節によって、気候に大きな影響を与えます。 |
| 気温は、海洋気象の影響を受けて寒暑の差が緩慢で、冬でも寒さはそう厳しくありません。冬の平均気温は、零下5度か6度くらいで、根室地方とほぼ同じくらいです。しかし、夏の気温が月平均10度以上にのぼるのは6月から10月までで、8月でさえ平均16度くらいです。これは、海霧(ガス)のため日照時間が少なく、そのうえ海から冷たい風が吹いてくるからです。なお、択捉島紗那測候所の観測記録(昭和5〜7年)によれば、年平均摂氏3度から5度で、月平均最低気温が零下5度以下の月は12月から3月までの4ヶ月、月平均最高気温が摂氏10度以上の月は6月から10月までの5ヶ月となっています。 |
| 海霧は、冬はほとんどなく、3月から9月にかけて発生し、、6月から8月にかけてもっとも多くなります。 |
| 年間を通じて風の日が多く、特に、冬の間は雪をつけた風が何日も続くことがあり、ひと月のうち、暴風の日が20日くらいもあります。しかし、雪の積もる量は平均0.5メートルぐらいで、あまり多くはありません。 |
| 降雪期は11月から5月上旬までで、流氷は2、3月に多くなります。オホーツク側は1月から3月に海岸が結氷しますが、太平洋側は結氷しません。雨量は、年1,200mm前後です。 |
| 歯舞群島と色丹島の気候は、国後島や択捉島とほとんど変わりありません。得撫島から北の島々は、国後島や択捉島に比べて、気候がやや厳しいくらいです。 |