北方館だより


3年連続の「初日の出」


                                                                       
3年連続の「初日の出」
3年連続の「初日の出」

 新年明けましておめでとうございます。皆様には、健やかに新しい年をお迎えになられたことと心からお慶び申し上げます。
 根室の正月三が日は、冬型の気圧配置となったものの降雪もなく、気温は平年並みかやや暖かい穏やかな天候が続いたため、初詣や初売りへの人手も多く、人々の「北方領土の早期返還実現」、「今年こそ景気低迷や物価高を吹き飛ばす明るい年に」といった願いを乗せて、上々のスタートとなりました。
 今年、創祀202年を迎えた根室市の金刀比羅神社には、初詣のため大晦日深夜から大勢の市民や帰省中の人々が訪れ、午前0時に社殿の扉が開くと境内で待っていた参拝客が一斉に大願成就を祈りました。また市民有志による「初走会」が未明の氷点下3.5度の中催され、約20人がふんどし姿で市内中心部の2キロを「ワッショイ」の掛け声とともに20分余りで駆け抜けました。同神社に到着すると体を清めるため威勢良く水を浴び、寒さをこらえるため歯を食いしばり最後の力を振り絞って参拝する「裸参り」などで新年を迎えました。
 一方、北海道で一番早い「初日の出」が見られる本土最東端の地「根室・納沙布岬」では、一日朝、根室市と市観光協会が主催する「第28回納沙布岬初日詣」が行われ、道内外から訪れた約2,200人(市観光協会発表)が新年を祝いました。
 午前6時30分には、北方館前で恒例行事となった郷土芸能「ねむろ太鼓保存会」が「北方領土の早期復帰祈願太鼓」などの勇壮な演奏を披露して会場を盛り上げ、初日の出を待ちました。
 この日の納沙布岬の気温は氷点下2.9度と寒く、薄い雲に覆われた中、午前6時49分に水平線からオレンジ色の朝日が姿を現すと、寒さをこらえて待っていた観光客から一斉に歓声が上がり、陽光で赤く染まった海面が北方領土の歯舞群島を浮かび上がらせ、若者たちは携帯電話などのカメラでシャッターを切っていました。
 岬での初日の出は3年連続となりましたが、友人と旭川市から車で9時間かけて来た会社員は「日の出がこんなにきれいとは。景気の良い一年になるよう祈りました。」と感激しておりました。
 今年も、納沙布岬を訪れた人々に少しでも暖かく「初日の出」を迎え北方領土の島々を見ていただこうと、北方館を午前3時30分から8時30分まで臨時開館したところ、氷点下の寒さもあり入館者が587人を数えるなどの賑わいを見せ、特に、記念にと「北方領土視察証明書」が大変な人気でした。
 12月の北方館での領土視察は内閣府・北方領土返還運動のための新プラン策定調査検討委員会、陸上自衛隊、北海観光バス・阿寒バスガイド研修などの方々が訪れました。
 本年の日ロ外交の進展と一日も早い北方領土の返還を願い、職員一同、なお一層の啓発活動に努めてまいりますので、変わらぬご支援とともに皆様の新しい年のご多幸とご活躍を心からお祈り申し上げます。
 
 【12月入館者数:2,324人】

(文:米谷隆北方館館長)



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