北方館だより


北方領土返還要求三重県民会議視察と初春の根室


                                                                       
北方領土返還要求三重県民会議視察
北方領土返還要求三重県民会議視察

 1月に入った道内は、10日から強い寒気が上空に入り込み、19日朝、旭川市江丹別では晴天で地表の熱が奪われる放射冷却現象の影響で今季一番の氷点下34.6度を記録するなど全道的にぐんと冷え込みました。
 昨年末から新年にかけて比較的穏やかな日が続いていた根室も、18日から22日まで5日連続で氷点下10度を下回り、22日朝、氷点下13.3度を記録し今冬の最低気温となり、その後も「真冬日」が続いていることもあって、納沙布岬では9日から出現した「沿岸氷」が徐々に発達しその範囲が広がっており、海を渡る風も冷たく厳しい冬を迎えております。
 発達した低気圧の影響で暴風雪となっていた24日、「北方領土返還要求三重県民会議」(中村進一会長)の一行20人が現地視察研修のため根室市を訪れ元島民らと交流を深め、25日には天候はやや回復したものの風や雪が吹き荒れる中で納沙布岬や北方館から北方領土を視察し、時折垣間見る歯舞群島の貝殻島、水晶島などの島々を目の当たりにし、改めて領土の近さと領土問題について認識され実感を深めていました。
 この後、一行は市役所で長谷川市長や北方領土対策室の関係者らと意見交換し、より一層の国民世論の高揚と一日も早い北方領土の返還実現に理解を示しておりました。
 このような現地視察研修を通して、領土問題の早期解決及び返還運動の更なる推進に繋がっていくことを願っています。
 また、新しい年を迎えた根室では新年交礼会、初せり式、消防出初式、どんど焼き、成人式などの初春の行事が相次いで開催されました。
 市主催の「新年交礼会」は4日、市、根室支庁、市内経済界などの関係者約150人が出席して市総合文化会館で開かれ、長谷川俊輔市長は年頭の辞で、歯止めのかからない人口減少に対する危機感に言及した中で北方領土問題に触れ、「解決しようとする日ロ間の機運が今までになく高まっているのではないかと思う。ここ数年で必ずや動くと期待しており、原点の街として今年もしっかりと返還の願いを全国に発信していく。」と強調し、北方領土問題未解決など重要懸案の解決に向けた意気込みと決意を語っておりました。
 市と市教委主催の「成人式」が13日同館大ホールで開かれ、市議会議員や各種団体の代表者など来賓、父母らが出席する中、振袖や袴、スーツに身を包んだ235人の新成人たちが式に臨み、市長や来賓からの激励を受け、新成人代表の2人は「活力と潤いのある根室をつくるため努力します。」と成人の誓いを述べた中で「北方領土の一日も早い返還のため積極的に運動に取り組みます。」と決意し、思いを新たにしておりました。
 また、「漁業関係」では、昨年12月に妥結した日ロ漁業委員会第24回会議(日ロ地先沖合漁業交渉)に基づく北千島や北方四島周辺水域のロシア主張200カイリ内での今年の「マダラ底はえ縄漁」は、ロシア当局が根室の漁船に対し、乗船して漁獲管理に当たるロシア人監督官が使うシャワーやベットの整備を求めたため、4日の出漁予定が大きくずれ込みました。
 これらの設備は、200トン未満の中型船6隻には整備されていたため出漁が認められ8日に根室・花咲港から漁場へ向かいました。しかし、30トン未満の小型船14隻は費用が1隻数10万円かかる整備に着手したものの船内が狭く、ロシア側の点検も必要なため、5隻は17日に出漁することが出来ましたが、残る9隻は、やむなく出漁を断念しました。
 
 【1月入館者数:2,342人】

(文:米谷隆北方館館長)



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