北方館だより


林担当大臣視察と北方領土返還要求運動強調月間


                                                                       



北方領土を視察する林担当大臣
 

 

 立秋の8月7日、根室管内は高気圧に覆われ各地で今年一番の暑さとなり、根室では今年初めて「夏日」を観測し、暦の上の秋とは異なりようやく夏本番を迎えました。

 根室測候所によると、「日中の最高気温は平年より4.7度高い26.0度で、昨年より約2カ月遅い夏日到来」となり、市温水プールには親子の姿も目立ちました。

 この暖かさの中、北海道三大祭りの一つで根室の夏を彩る「金刀比羅神社例大祭」が9日から3日間の日程で行われました。

 市内中心部の緑町商店街では、四祭典区の趣向を凝らした山車による競演や今年初めて披露された祭典区合同の手古舞が、詰め掛けた大勢の市民を熱気で包み盛んな拍手を送られていました。

 10,11の両日には神輿渡御が行われ、山車行列も含めて約1,400人が街を練り歩きながら自慢の先太鼓や金棒、手古舞などを披露し、沿道の見物客から大きな声援を浴び、市内は祭りムード一色に染まりました。

 18日、林幹雄沖縄及び北方対策担当大臣は、根室市を訪れ、納沙布岬や北方館から就任後初めて北方領土を視察しました。

 大勢の元島民や市民が出迎える中、長谷川俊輔根室市長の案内で国後島や歯舞群島貝殻島などを眺めた林担当大臣は、北方領土問題を肌身で感じられ「本当に近い。なんで拿捕されなければならないのだろうね。」と感想を述べていました。

 林担当大臣は、続いて市中心部の道立北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)で元島民や返還運動関係者ら約80人と懇談し、地元からは、ロシアが四島などに9年間で800億円を投入する開発計画への不安が相次ぐ中で、色丹島出身の元島民は「多くの要人が来るが帰った後にわれわれへの言葉がない。帰ったら必ずわれわれに心あるメッセージを送ってください。」と切実な思いを語りかけました。

戦後63年、我慢も限界に達した元島民たちの思いに応えるため、林担当大臣は職責に全力を挙げる決意をにじませ、「身につまされる思いで、気合を入れて取り組んでいく。メッセージも伝えられるようにする。」と約束をしておりました。

 一方、「北方領土返還運動全国強調月間」に入り、第27回北方領土ノサップ岬マラソン大会(北方領土復帰期成同盟など主催)が、24日、根室市で開催されました。

 同大会は、スポーツを通じて北方領土の一日も早い復帰の祈願と北方領土返還の国民世論の高揚を図るため、北方領土返還要求運動原点の地である根室市において昭和57年から実施しており、北方領土を指呼の間で臨む納沙布岬において開会式が行われ、道内外から505人が出場し、領土返還の願いを込めたゼッケンを胸に根室半島を駆け抜けました。

 大会は一般ハーフと一般・高校10キロでタイムを競ったほか、納沙布岬から歯舞群島貝殻島までの距離と同じ3.7キロを親子で走るファミリー部門もあり、時折冷たい風が吹く肌寒い天候でしたが、選手たちは力強くゴールの根室市役所を目指し、沿道の市民の声援を浴びていました。


 【8月入館者数:23,639人】

(文:米谷隆北方館館長)



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