北方館だより


「味覚観光都市ねむろ」と返還啓発事業


                                                                       



第4回北方領土まで歩こう会
 

 

 

9月に入り、秋の気配が深まる中で「味覚観光都市ねむろ」を代表するイベント「2008根室かに祭り」(根室市観光協会主催)が6~7日、「第16回根室さんま祭り」(根室さんま祭り協賛会主催)が27~28日にいずれも根室港特設会場において開催され、道内各地をはじめ本州方面から訪れた大勢の観光客や市民で賑わい、根室ならではの味を堪能しました。

「かに祭り」は、真っ赤にゆで上がった花咲ガニをはじめ毛ガニやタラバガニが山積みされ、花咲ガニのぶつ切りがふんだんに入った名物「鉄砲汁」や「かにかきあげ丼」などのほか、新メニュー「かにおじやリゾット風」、「かに厚焼き玉子」の多彩なカニ料理が用意され、恒例の花咲ガニ茹で上げ実演やカニが当たる抽選会、花咲ガニの早食い競争などに観衆の歓声と笑いが会場いっぱいに響き渡り、また「さんま祭り」では、サンマ漁船の集魚灯によるライトアップのなかで、サンマの摘み入れ「刀汁」、「さんまキムチ丼」などのほか、根室の新しいご当地グルメとして開発された新作料理「根室さんまロール寿司」や新メニュー「浜の母ちゃんさんま飯」の美味しさに笑顔がこぼれ、恒例のサンマつかみ取り大会も観衆の人気を呼び、協賛会が無料提供した約3万匹の脂が乗りきった炭火焼用サンマを、来場者が炉端で煙に包まれながら焼き上げて旬の味を楽しみました。

 一方、8月の北方領土返還運動全国強調月間に引き続き、ノサップ岬において返還運動啓発事業の「第4回北方領土まで歩こう会」(北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会主催)が14日、「北方領土返還2008連合平和行動 IN NEMURO」(日本労働組合総連合会主催)が21日に相次いで開催され、北方館も大変な賑わいとなりました。

根室管内から北方領土までの最短距離を歩いて近さを実感する「歩こう会」が納沙布岬をゴールとした市内のコースで開かれ、市内外から参加した1,165人が納沙布岬から歯舞群島貝殻島や水晶島までの距離に相当する貝殻コース(3.7キロ)、水晶コース(7キロ)、野付半島から国後島までの国後コース(16キロ)の3コースをそれぞれスタート、途中で雨に降られたものの親子連れの参加者は「いい記念になります。」などと笑いながら、胸には「島を返せ」などと領土返還への決意を書き込んだゼッケンをつけて思い思いのペースで歩くことを楽しみ、ゴール後に開かれた「北方領土返還祈願フェスティバル」では、大会長の長谷川俊輔根室市長が「領土問題の早期解決を期待している。」と述べた上で、さらなる世論喚起を訴えました。

 また、北方領土の返還を訴える「連合平和行動 IN NEMURO」が、望郷の岬公園で全国の組合員や元島民ら約1,200人が参加して開催され、山本邦彦北海道副知事、長谷川俊輔根室市長らも出席し、領土返還運動「原点の地」根室から北方四島返還への変わらぬ熱意を示そうと、連合の古賀伸明事務局長、連合北海道の高柳薫会長がロシア政府の四島開発に危機感を示すとともに、「地域や職場で返還運動を広げてほしい。」と呼び掛け、続いて元島民代表が「運動を風化させないで」などと訴え、最後に四島返還が実現するまでの運動継続を誓うアピール文を採択し、全員で「四島返還コール」を叫び気勢を上げました。

このような啓発事業を通して、北方領土問題に対する世論の喚起や後継者育成が推進して行くものと信じています。


 【9月入館者数:22,389人】

(文:米谷隆北方館館長)



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