北方館だより


サケ・マス漁解禁と新任職員研修

                                                                       



根室市新任職員研修
 

 

 4月に入り、根室市内の川のほとりではネコヤナギやフキノトウ、タンポポ、ミズバショウ、フクジュソウが花穂を膨らませています。根室半島沿岸では春季のホタテ、ホッキ、アサリ、風連湖産ニシン、チカ、カレイ、ウニ漁が始まり春の訪れを告げています。

 また、日本200カイリ水域内の小型サケ・マス流し網漁は15日に解禁され、北海道知事の許可を受けた道内太平洋岸の10トン未満の小型船が、昨年と同じ81隻の出漁を予定しています。このうち根室市では31隻を占めています。

 出漁はあいにくの時化のため1日遅れとなり、最大の基地、根室市では16日未明、歯舞、落石の両漁港と花咲港から家族や漁協関係者が見送る中、大漁旗を掲げた27隻が先陣を切って、トキシラズ(回遊中のシロザケ)とカラフトマスを漁獲するため、次々と太平洋の漁場へと向かいました。

 日ロ間では、ロシアの川で生まれた魚を獲るための操業条件を決めており、今年の漁獲枠は昨年と同じ2,855トンでした。ロシアに払う漁業協力費は1キロ149円10銭で昨年より4円1銭高く、漁獲実績に応じて3億6千400万円から4億2千570万円の範囲内で決定されます。漁期は7月7日までで、漁協関係者は「ロシア側に支払う漁業協力費は前年より2.8パーセント引き上げられたが、豊漁と魚価に期待している。」と話しています。

 一方、昨年に続き根室市では、24日に9名が参加して平成21年度・新任職員研修が納沙布岬の北方館、望郷の家で行われました。

 この研修は、市内の公共施設を見学し、施設の概要や現状、課題等について説明を受けるために行われているもので、北方館、望郷の家では北方領土問題をテーマに研修が実施されました。当日の岬周辺は、小春日和の良い天候に恵まれ、新任職員は、冠雪の残る国後島の羅臼山や歯舞群島の島々を望み、その近さに接しながら当館職員の説明に熱心に耳を傾けメモなどを取っていました。

 館内では、北方領土の歴史や北方四島ロシア人との交流、北方海域における拿捕事件・安全操業問題などを学び、「自分の目や耳で北方領土問題の正しい歴史認識を持つことが出来ました。」と感想を述べていました。この新任職員研修によって返還運動参加者が拡大することを信じています。


【4月入館者数:6,939人】

(文:米谷隆北方館館長)



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