北方館だより


北方領土返還要求現地視察大会とサンマ漁

                                                                       



第40次北方領土返還要求現地視察大会
 

 

 7月に入り、納沙布岬は北方館前の岩場で巣を作っていたオオセグロカモメのベビーラッシュとなっています。
 オオセグロカモメは、足がピンク色で下くちばしの先端に赤い斑点がある根室で一般的に見られるやや大きめのカモメです。
 6月ごろから岩場で卵を抱いていましたが、今月に入り孵化が始まり、岩場には十数羽のヒナが見られます。親鳥に見守られて成長するヒナたちは、時折風にあおられながら親の後を追ってよちよちと歩いています。褐色の斑点があるヒナたちは、岩場と保護色のため見つけづらいのですが、口を大きく開けて餌をねだり、親鳥の腹の下に隠れようとするなど愛らしい姿を見せています。

11日・12日の両日、日本青年会議所(安里繁信会頭)主催の第40次北方領土返還要求現地視察大会が北方領土返還運動の原点の地・根室で開かれました。大会には全国からメンバーが集結し、フォーラムと記念式典を通じて改めて領土、国境問題に対する意識を高めました。
 12日の記念式典は、納沙布岬の望郷の岬公園で行われ、主催者を代表し、大和田佳典副会頭が「領土、領海問題に対する国民意識を喚起し、北方領土問題を地域の問題にすることなく、国益にも及ぶ重要な問題であることを国民に理解させることが必要である。我々は、諦めずに返還運動を推進していく。」と決意を示したほか、現地の声として、根室青年会議所の荒木英和理事長が「皆さんの力を借りて、日本とロシアが友好的に子々孫々まで続く関係が構築できるよう努力したい。」と述べるとともに「元島民は、死ぬまで返還運動を続けると言っている。この侍の教示を地元に戻って多くの人たちに伝えて欲しい。」と訴えました。

長谷川俊輔根室市長ら来賓挨拶の後、同会議所の「真日本建国グループ」が、今年度の目玉事業の一つとして全国47ブロック協議会と進めている「領土意識醸成」署名運動について報告し、式典は終了しました。
 一方、道東太平洋沖サンマ漁の幕開けを告げる流し網漁が、8日解禁され、釧路、根室管内の各港から10トン未満の小型船約150隻が出漁しました。
 昨年まで11年連続でサンマ水揚げ量日本一の根室市では、落石、歯舞、花咲などの各港から、昨年より22隻多い47隻が初日に出漁し、薄く霧が立ち込める中、漁場を目指しました。 出漁した多くの漁船は、8日夜から9日朝にかけて港へ戻り、初水揚げされたサンマが根室・花咲水産物地方卸売市場で初競りに掛けられました。水揚げ量は38トンと前年の約2倍で、価格も最高値が1キロ2,100円と前年を3割上回る好スタートを切り、市場関係者は、「漁場が近く、漁もまずまず。競りで高値がついて欲しい。」と話していました。サンマ漁の主力の棒受け網漁は、8月中旬に本格化します。


【7月入館者数:16,792人】

(文:米谷隆北方館館長)



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