12月に入り、寒さが一段と増した中、根室でも街のイルミネーションの鮮やかな輝きとともにクリスマス商戦が熱を帯びています。このような中で、江戸時代の豪商高田屋嘉兵衛が文化3年(1806年)に建立した金比羅神社では、12日から正月の縁起物「破魔矢」作りが始まっています。
破魔矢は厄よけのお守りですが、境内の授与所で袴姿の巫女3人が、来年の干支の寅を描いた絵馬や鈴、短冊、五色の布を長さ60センチの矢に結びつけ袋に詰め込んでいます。3人はいずれも根室高校の生徒で、「来年は、皆さんにとって今年以上に良い年になるようにと願いながら作っています。」と笑顔を見せながら黙々と作業に打ち込んでいました。
21日、「国境フォーラムIN根室」が市総合文化会館で開かれました。このフォーラムは、日本の国境と島嶼の問題をさまざまな角度から考察するもので、前回のフォーラムは、一昨年の9月に沖縄県与那国島で開催され、今回が3回目となります。
当日は、関係者が納沙布岬や北方館で北方領土を視察した後にフォーラムが開かれ、「国境・ブックトーク」や「特別講演」では、日本の国境の現状と将来を展望するとともに、海の国境を論じる場合のポイントに触れました。また、プログラムの中で行われた「与那国・対馬・小笠原・根室首長サミット」では、現場が抱える問題点を提起した討論を展開し、特に政権交代後の外交や政策運営に国境地域の声をどう反映させていくかなど踏み込んだ議論もあり、参加した大勢の市民は国境について関心を深めました。
4日、平成22年の日ロ双方の200海里水域における相手国漁船の操業条件等について協議していた日ロ漁業委員会(地先沖合交渉)が、ほぼ前年並みの割当量を確保して妥結し、根室・釧路管内の水産関係者は安堵しています。
交渉は11月24日からモスクワで行われていましたが、無償枠の総割当量は前年比0.02%減の5万1945トン、有償枠の総割当量は同2.8%減の5,064トンに決まり、これに伴いロシア側に支払う見返り金も同2.7%減の2億722万円となりました。操業隻数は無償枠546隻、有償枠45隻、協力費は3億7,413万円で前年と同じ内容となり、根室管内漁協組合長会の竹内一義会長(歯舞漁協組合長)は「要望に沿った量が確保でき、漁協も漁民も安堵している。早期妥結に尽力した関係者に感謝したい。」と協議結果を評価しておりました。
まもなく平成21年が暮れようとしておりますが、この1年を顧みますとさまざまなニュースが根室半島を駆け巡りました。納沙布岬での初日詣から始まり、戦後4度目の流氷のない冬、第1回四島交流訪問事業の中止、納沙布岬のラッコ、前原誠司沖縄北方担当相の視察、返還運動テーマソングの作成など、身近な地域の出来事や話題が目に浮かびます。
全国の返還運動関係者の皆様には本年も北方館に対し種々ご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。私ども北方館職員は、全国民の皆様の返還運動への深いご理解とご参加をいただき、より一層の国民世論の高揚を図り、一日も早い北方領土の返還実現を目指して頑張ってまいります。
皆様には良い年を迎えられますことをご祈念申し上げまして、年末の「北方館だより」といたします。
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