北方館だより


北方領土現地研修と四島ソング

                                                                       



ゼンセン同盟北方領土研修
 



 11月に入った根室は、上空に寒気が入り込んだ影響で初雪の便りがありました。根室測候所によると、12日午前9時頃市内で初雪を観測したと発表があり、平年より2日、昨年より8日遅いとのことです。
 納沙布岬から望む北方領土・国後島の山々も冠雪し、山頂からなだらかに広がる稜線、そして裾野へと広がる雪景色は、北海道の内陸に比べて冬の訪れが遅い根室にも冬の足音は日ごとに近づき、本格的な冬将軍の到来が間もないことを告げています。
 13日午後、今年もUIゼンセン同盟一行28名が、納沙布岬・北方館を訪れ現地研修を行いました。一行はあいにくの天候にもかかわらず、岬から目の前に広がる北方領土の国後島や歯舞群島、操業するロシア漁船を眺め、驚きの声を上げていました。
 当館で行われた研修では、本年度第5陣のビザなし訪問団に参加した同同盟の小野寺さんが、プロジェクターやビデオを使って択捉島の現状報告をし、「北方領土問題を取り上げることは制限されたが、択捉島民は非常に友好的だった」と振り返り、一行は北方領土問題の認識を深めていました。
 また、根室青年会議所(荒木英和理事長)が、若者向けの北方領土返還運動に関するテーマソング「みんなのココロ」を作りました。全国から応募のあった歌詞、メロディーをミックスして一つの曲にまとめ、タイトルには「返還に向けて心を一つにしよう」とのメッセージが込められています。22日に開かれた市の文化祭で発表され、多くの市民から盛んな拍手が送られていました。
 この試みは、同会議所など根室市内の青年7団体が「若者に返還運動に関心を持ってもらおう」と発案し、バンド経験者ら有志でつくる制作委員会が8月から公募していたものです。全国からメロディー12件と歌詞33件の応募があり、制作委員会が若者を意識した曲に仕上げました。歌詞は、「近そうで遠いあの四島(しま)」と返還が進まないもどかしさに触れつつ、「新しい未来に橋をかけてみせるよ」と返還への決意をうたっています。ソロと合唱のパートがあり、誰でも歌えるシンプルなメロディーです。若者に北方領土返還運動に関心を持ってもらえるきっかけづくりになればと期待しています。


 

 


【11月入館者数:4,982人】

(文:米谷隆北方館館長)



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