北方領土返還祈念シンボル像の建設

1.北方領土返還祈念シンボル像

根室市の納沙布岬「望郷の岬公園」内には、「四島のかけ橋」というシンボル像がそびえ立っています。

この像は、北方領土返還を求める国民の強い願いと強い祈りの心を結集し、北方領土が返還されるまでねばり強く返還要求運動を続ける決意を象徴するために作られたものです。北方四島を4つのブロックで表現し、それが連なり合って大きなかけ橋となり、北方領土返還を祈るゲートとして表現されており、底辺の長さ35メートル、高さ13メートル、幅3〜5メートル、重さ171トンの堂々とした像です。

北方領土返還祈念シンボル像

北方領土返還祈念シンボル像

1978年(昭和53年)12月、シンボル像建設のために、財団法人北方領土返還祈念シンボル像建設協会が設立されました。
翌1979年(昭和54年)3月には、建設のための資金を集めるため、全国で募金活動が始められました。

2.シンボル像デザインの一般公募

また、これと平行して、1979年(昭和54年)年6月、北方領土問題の啓発を兼ねて、広く全国からシンボル像のイメージデザインの一般公募が行われ、翌1980年(昭和55年)9月には、シンボル像の名称の一般公募が行われました。

応募作品について専門家を交えた審査が行われた結果、像の形は、北方四島を大きなブロックにより表現し、それが互いに連なりあってひとつの大きなアーチを形成し、そのアーチを北方領土返還への祈りのゲートとして表現した春山文典さんの作品が、最優秀賞に選ばれました。また、シンボル像の名称についても同様に審査が行われた結果、「四島のかけ橋」という大和雪生さんの案が最優秀賞に選ばれました。

3.シンボル象の竣工

1980年(昭和55年)8月、シンボル像の起工式が行われ、翌1981年(昭和56年)9月に竣工しました。また、シンボル像の建設にあわせて、附帯施設の工事が行われ、北方領土の返還を求める国民の強い決意をこめて返還実現のその日まで燃やし続ける「祈りの火」灯火台と、全国の都道府県から北方領土返還の願いを込めて寄せられた石で北方領土へ再び帰る道を表現した「希望の道」が作られました。

4.祈りの火

「祈りの火」は、1972年(昭和47年)5月15日に祖国復帰を実現した、沖縄の南端に位置する波照間(はてるま)島で古式に則り採火され、全国縦断キャラバン隊の手で根室の地まで運ばれ、1981年(昭和56年)9月に点火されました。「北方領土返還運動の火を絶やすな」を合言葉に、返還実現のその日まで、北方領土に向かって灯し続けられています。

 
「祈りの火」点火式

「祈りの火」点火式