啓発事業の概要
1.北方領土返還要求運動の促進
啓発事業の実施結果はこちらへ全国に設置されている北方領土返還要求運動都道府県民会議との組織的、継続的な連携を確保するとともに、返還要求運動に取り組む民間団体と緊密な連絡を図り、これらの組織・団体が実施する大会、講演会、研修会、署名活動、啓発資料の配布等の事業を支援しています。
署名活動について
北方領土返還を求める署名活動のはじまり
1965年(昭和40年)8月15日の終戦20周年を記念し、元島民等で構成される「千島歯舞諸島居住者連盟」が主唱して、北方領土の返還を求める国民ひとりひとりの強い意志を署名に託してもらう北方領土返還要求署名活動が開始されました。この活動を全国規模に展開していくために青年団体、婦人団体、労働団体等の理解を得て、やがて全国的な草の根運動となっていきました。
国会への請願
1972年(昭和47年)3月28日、全国100万人の願いがこめられた署名簿を持って、山下亮輔千島歯舞諸島居住者連盟理事長(当時)を団長とする請願団が、初めて国会に対して北方領土返還促進に関する請願を行いました。この年以降、集められた署名は、国会請願として衆議院と参議院に提出されるようになりました。
署名収集累積数は、2018年(令和元年)12月末時点で9,100万人に達しています。署名活動は、北方領土返還実現まで、国民総意の北方領土返還要求運動のひとつとして全国各地で展開されています。
北方領土返還要求運動署名簿
署名へのご協力をお願いします。
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2.北方領土を目で見る運動の推進
北方領土の現地視察に訪れる人々に一層の理解と認識を深めてもらうため、北方領土の関係資料を展示する 啓発施設「 北方館 」、「 別海北方展望塔 」、「 羅臼国後展望塔 」を設置し、「北方領土を目で見る運動」を推進しています。
3.青少年や教育関係者に対する啓発の実施
返還運動を次代を担う青少年に確実に継承するため、全国の中高生や大学生を対象に北方領土問題に対する理解と認識を深めるための研修・交流会及びスピーチコンテストを開催するとともに、北方領土教育の充実を図るための環境整備の一環として教育者会議を設立し、教育関係者に対して研修会を開催しています。
① 北方少年少女交流事業
北方領土隣接地域の1市4町(根室市、別海町、中標津町、標津町、羅臼町)に在住する北方領土元居住者の3世、4世等(中学生)を夏休み期間中に東京に招き、内閣総理大臣等関係大臣に北方領土問題の早期解決を訴えるとともに、同世代の少年少女との交流を通じて北方領土問題に関する理解と認識を深めてもらう「北方少年少女交流事業」を1971年(昭和46年)から毎年実施しています。
表敬先
内閣総理大臣、外務大臣、文部科学大臣、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)
② 青少年・教育指導者現地研修会
北方領土返還要求運動の核となっている元島民の高齢化が進む状況の中、次代を担う青少年にこの問題を正しく理解、認識してもらうことが重要なため、全国の中学生を対象にした研修に併せて社会科担当教諭等に北方領土問題の情報を提供し、北方領土問題に関する授業の参考としていただくための事業「青少年・教育指導者現地研修会」を、北方領土返還要求運動の原点の地・北海道根室市で開催しています。
プログラム内容
- 北方領土現地視察(納沙布岬から)
- 元島民の講話(当時の島の様子や望郷への想い)
- 北方領土出前講座
- 北方領土壁新聞づくり(青少年)
- 授業構成案づくり(教育指導者)
③ 北方領土ゼミナール
北方領土返還要求運動を世代を超えた国民運動として活性化するため、若い世代の北方領土問題に対する関心と理解を得て、幅広い世代に啓発等を行う必要があることから、全国の大学生等を対象とした「北方領土ゼミナール」を北海道根室市で開催しています。
プログラム内容
- 北方領土現地視察(納沙布岬から)
- 日露関係専門家による北方領土の講義
- 元島民の講話(当時の島の様子や望郷への想い)
- グループワークと発表
④ 北方領土に関するスピーチコンテスト
次代を担う若い世代が北方領土問題を身近な問題として捉え、この問題に関心をもち、北方領土に関する歴史等を正しく理解することを狙いとし、より一層の北方領土教育の充実と強化を図るため、全国の中学生を対象とした「北方領土に関する全国スピーチコンテスト」を毎年開催しています。 令和5年度の結果はこちらです。
4.国民一般に対する情報発信
北方領土問題についての関心と国民世論を高めるため、特に若年層やこれまで協会が実施してきた取組に参加していない国民の方々に対して積極的に機会の提供を行うため、北方領土イメージキャラクターのエトピリカの女の子「 エリカちゃん 」を活用した全国北方領土啓発イベントの開催やSNS(ソーシャル・ネットワーキングサービス)を利用した広報など様々な事業を行っています。
エリカちゃん公式アカウントErika on SNS
「エリカちゃん」がいろいろなことをお話するから、応援よろしくピピィ〜