北方領土の位置・面積・人口
1.北方領土の位置
歯舞群島は、北海道根室半島の納沙布岬の沖合3.7kmから北東方に点在する小島嶼、すなわち貝殻島、水晶島、秋勇留島、勇留島、志発島、多楽島等の島々から成っています。
色丹島は、歯舞群島の北東方22kmに位置しています。
歯舞群島と色丹島は、大昔、根室半島と地続きでしたが、土地の陥没などによって離れ島になったといわれています。
国後島は、根室半島と知床半島との中間、北海道本島の沖合16kmの地点から北東方に位置する全長122kmの島です。
択捉島は、国後島の北東方22.5kmに位置する全長204kmの島です。
2.北方領土各島のデータ(面積、距離)
島名 | 面積(k㎡) | 距離(km) |
---|---|---|
歯舞群島(貝殻島) | - 記載なし | 3.7 |
歯舞群島(水晶島) | 12.1 | 7.0 |
歯舞群島(秋勇留島) | 2.1 | 13.7 |
歯舞群島(勇留島) | 9.9 | 16.6 |
歯舞群島(志発島) | 58.3 | 25.5 |
歯舞群島(多楽島) | 10.9 | 45.5 |
色丹島 | 247.7 | 73.3 |
国後島 | 1489.3 | 16.0 |
択捉島 | 3166.6 | 144.5 |
合計 | 5,003.1 |
※令和3年国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」等による。合計の面積は周辺の小島を含めたもので、距離は根室半島の納沙布岬からのもの(国後島のみ野付半島からのもの)。
3.北方領土の人口
北方領土の主な産業は漁業でしたから、住民の大部分は、漁業とこれにつながりのある仕事をして生活していました。終戦時、北方四島に住んでいた人は3,124世帯17,291人でした。このうち漁業が一番多く、その他公務員、商業、鉱工業、運送業などが人々の主な職業でした。
漁期には、根室や函館・本州方面から5,000人以上の出稼ぎの人々が来たので、著しく人口が増加しました。また、北の占守島や幌筵島でも、漁期には1万人を超える出稼ぎの人々がやって来ました。これらの人々は漁期が終わると、工場の番人などがわずか数10人くらい残って越冬するだけで、あとは引きあげてしまいました。
昭和20年8月15日現在の世帯数及び人口は次のとおりです。
島名 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
歯舞群島(水晶島) | 154世帯 | 986人 |
歯舞群島(秋勇留島) | 14世帯 | 88人 |
歯舞群島(勇留島) | 79世帯 | 501人 |
歯舞群島(志発島) | 374世帯 | 2,249人 |
歯舞群島(多楽島) | 231世帯 | 1,457人 |
色丹島 | 206世帯 | 1,038人 |
国後島(泊村) | 894世帯 | 4,864人 |
国後島(留夜別村) | 433世帯 | 2,500人 |
択捉島(留別村) | 424世帯 | 2,258人 |
択捉島(紗那村) | 226世帯 | 1,001人 |
択捉島(蘂取村) | 89世帯 | 349人 |
計 | 3,124世帯 | 17,291人 |
なお、最近の人口(北方四島在住ロシア人)は次のとおりです。
島名 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|
色丹島 | 3,198人 | 3,319人 |
国後島 | 8,619人 | 8,566人 |
択捉島 | 6,485人 | 6,480人 |
計 | 18,302人 | 18,365人 |
※ロシアの統計より。統計上、歯舞群島に居住者はいません。
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