1.北方四島交流事業とは?
1991年(平成3年)4月のゴルバチョフ大統領来日の際に、ソ連側から、「日本国民と北方四島在住のソ連人との交流の拡大および日本国民による北方四島への旅券(パスポート)・査証(ビザ)なしの訪問」が提案され、日ロ間の平和条約締結問題が解決されるまでの間、相互理解を深めることを目的に、1992年(平成4年)から交流がはじまりました。
2.どうして北方領土へ行くときは、ビザなしでないといけないの?
北方領土は日本固有の領土ですから、本来、日本国内の移動として自由に行き来できるはずです。しかし、残念ながら、現実には、北方領土はロシアの法的根拠のない占拠という特殊な状況の下に置かれています。
もし、日本国民が北方四島に自由に行きロシアの警察や公務員の指示を受け、ロシアの法律に従うような行為をするとあたかも北方領土がロシアの領土であることを認めているかのようになり、北方領土に関する日本の立場を弱めてしまいます。
そこで日本政府は、ロシアの法律に従うような形〈査証(ビザ)取って北方領土に行く〉での北方領土への渡航は行わないように日本国民に対して要請しています。
- 日本固有の領土:
- 一度も他の国の領土となったことがない日本の領土
3.どんな交流が行われているの?
北方四島元居移住者、返還運動関係者、青少年および教育関係者等が、実際に北方領土に行き、北方領土の現状を確認し、北方四島に住んでいるロシア人と交流を行っています。また、北方四島に住むロシア人を日本に呼び、日本の文化、産業施設を視察するなど、地域住民との交流を行っています。
ここでは、主な交流プログラムを写真で紹介します。
ホームビジット
家庭に訪問・受入し、料理を囲みながら交流を深めます。


文化交流
日本の文化を紹介し、交流を深めます。




意見の交換
北方領土問題、教育問題、環境・ゴミ問題などについて幅広い意見の交換を行います。


4.北方領土へ行く方法
北方領土へは、自由に行き来することはできません。そのため、定期的に北方領土へ行く飛行機や船などはありません。
そこで、ビザなし交流のときは、北方領土へ行くための船を、チャーター(借し切り)します。