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北方領土問題を考える「エトピリカ〜想いを紡ぐ鳥〜」

読み上げる前に

スクリーンリーダーご利用の方は、読み上げ間違いが起こりやすいと思われる、下記の語句を辞書に登録することで、より本コンテンツを正しく理解することができます。(全16単語)

択捉島
読み方:えとろふとう
国後島
読み方:くなしりとう
色丹島
読み方:しこたんとう
歯舞群島
読み方:はぼまいぐんとう
蘂取
読み方:しべとろ
留別
読み方:るべつ
納沙布岬
読み方:のさっぷみさき
玉音放送
読み方:ぎょくおんほうそう
爺爺岳
読み方:ちゃちゃだけ
穴澗湾
読み方:あなまわん
貝殻島
読み方:かいがらじま
水晶島
読み方:すいしょうとう
秋勇留島
読み方:あきゆりとう
勇留島
読み方:ゆりとう
志発島
読み方:しぼつとう
多楽島
読み方:たらくとう

本編

ページ1
エトピリカ 想いを紡ぐ鳥 目次 登場人物紹介 2 エトピリカ 〜想いを紡ぐ鳥〜 4 北方領土問題について学ぼう 94 本冊子は、北方領土アニメーション 「エトピリカ~想いを紡ぐ鳥~」を漫画化したものです。 アニメ作品の視聴はこちら アニメーションページへ移動  Youtubeで視聴 

ページ2
登場人物紹介 現代 真由 本作の主人公の女子高生。なんとなく日常を過ごしている一人娘。択捉島元島民のマユ子は真由のひいおばあちゃん。 マユ子(現在) 択捉島元島民。穏やかで優しく、現在は北海道根室市に住んでおり、しばしば真由に故郷・択捉島の思い出話をする。 総一(現在) 択捉島元島民。マユ子の兄で、北海道根室市に住んでいる。 真由の母 真由の父 エトピリカ 北方四島や根室半島などの海域に生息する美しい飾り羽とくちばしが特徴の海鳥。

ページ3
登場人物紹介 過去 マユ子(過去) 終戦前後のマユ子。故郷・択捉島で生まれ育ち、蘂取村で家族と幸せに暮らしていた。 総一(過去) 終戦前後の総一。マユ子の兄。妹想いの性格で、亡き父親に代わり家族のことを第一に考えている。 リク 終戦当時、マユ子達が択捉島で飼っていたカラフト犬。 マユ子の母 直子(妹) 島の人々

ページ4
漫画ページ これは、近くて遠い島の物語。

ページ5
海岸の砂地 石が転がっている 波の音 ザアアアアア ザアアアアア 浜辺を歩いてきたリクの姿が 風の音 ヒューッ

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リクの遠吠え ワオオオオオン 風の音 ヒュウウッ エトピリカが飛んでくる 羽ばたく音 バサ バサ バサ

ページ7
題名 エトピリカ 〜想いを紡ぐ鳥〜 エトピリカがマユ子と真由のいる岬へ飛んでいく 風の音 ヒュー 波の音 ザアアアア

ページ8
納沙布岬の風景 鳥の鳴き声 ピィー ピィー ピィー 波の音 ザアアアアア 真由が何かを見つける !

ページ9
エトピリカの羽ばたく音 バサ バサ 真由 ひいばあちゃんあの鳥は? マユ子 あれは〝エトピリカ〟よ このあたりで見るのは久しぶりね… ひいばあちゃんのふるさとの島にはねあの鳥がたくさん飛んでいたのよ 波の音 ザアアアア

ページ10
真由 ふるさとの島ってどこにあるの? マユ子が微笑む フッ マユ子 この海の向こうにあるの… 今にも手が届きそうででもとっても遠い島… 波の音 ザアアアアアア 真由 どんなところ? マユ子が写真を取り出す ゴソゴソ スッ

ページ11
真由に写真を見せながら マユ子 これはトッカリモイの岩 真由 トッカリモイ? マユ子 これはボイナバッケの裏山 真由 へぇ〜 おもしろいお名前がいっぱいだね! 私も行ってみたい! マユ子 そうね きっと真由は行くことになるでしょうね… 目覚ましの音 ジリリリ ジリリリ

ページ12
目覚ましの音 ジリリリ ジリリリ 目を覚ます真由 真由 あれ? 何の夢…だったっけ? 朝食を囲む真由と真由の父と母親 カチャ カチャ 真由の父 真由!もうすぐ夏休みだし 今年は根室のマユ子ばあちゃんちに行くぞ 真由 ひいばあちゃんち?

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今朝見た夢を思い出す真由 ハッ 真由の父 マユ子ばあちゃんはもう九十過ぎてるんだから 会える時に会っておかないとな 真由 うーん…分かった

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通学路を歩く真由 スタスタ スタスタ 真由の心の声 私の真由って名前はひいばあちゃんの『マユ子』からとったらしい 戦後ふるさとの島から引き揚げてきたひいばあちゃんはとっても苦労したってお父さんに聞かされた それに今日見た夢 ひいばあちゃんは私が『きっと島に行くことになる』って言ってた… なんでだろう? 歩き続ける真由 スタスタ

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真由の心の声 だってひいばあちゃんのふるさとの島は 自由に行けないはずじゃ… 歩き続ける真由 スタスタ 車道に出てしまう真由 車が近づく音 ブロロロロロロロ 車に気付く真由 ハッ 車のクラクション パアーン

ページ16
車のブレーキ音 キイイイイ 轢かれそうになる真由 真由 嘘でしょ…! 私死ぬの!?  光に包まれる真由 ゴゴゴゴゴ… 閉じていた目を開ける真由 ハッ

ページ17
木が焼ける音 パチ パチ マユ子(過去) …えっ! ここは…? ああ… 何っ? なんでこんな格好してるの!? 泥だらけの手や服を見て戸惑うマユ子(過去) 飛行機の音 ブオオオオ オオオオ 手を掴まれるマユ子 ガッ

ページ18
総一(過去) マユ子! 何してるっ早く防空壕に入るんだ!! マユ子(過去) マユ子…? ってあなた誰!? 飛行機の音 オオオオ オオオオ マユ子(過去) 一体ここはどこなのよー! 爆弾の音 ドオオン 防空壕に逃げ込む総一(過去)とマユ子(過去)

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マユ子(過去)えええっ!! 爆弾の音 ドオオン ドオオン マユ子(過去)どうして私がこんなところにいるの!?わけ分かんないよ! 総一(過去)マユ子落ち着くんだ大丈夫だ! マユ子(過去)の心の声 マユ子ってひいばあちゃんの名前だよね? この人なんで私のことマユ子って呼ぶの? 爆弾の音 ドオオン

ページ20
木が焼ける音 パチ パチ 襲撃がやみ、防空壕から出て丘の上から焼け野原となった市街を見下ろしている総一(過去)とマユ子(過去) 飛行機の音 オオオオ

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マユ子(過去)何この光景…嘘でしょ… 総一(過去) マユ子 兄ちゃんと一緒に必ず生きて択捉に帰るぞ…! マユ子(過去)の心の声 これってもしかして… ひいばあちゃんの若い頃の時代なの? 私タイムスリップしちゃったってこと…!? タイムスリップしてひいばあちゃんのマユ子の姿になっている事に気がつく真由 飛行機の音 オオオオ 総一(過去)がマユ子(過去)に手を差し伸べる 総一(過去) 行こう

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マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション 私は真由のひいばあちゃんのマユ子です。これが1945年(昭和二十年)の、根室空襲。 北海道本島の学校に通っていた私と兄の総一は、 実家のある択捉島に帰る途中だったのです。 焼け野原を歩く総一(過去)とマユ子(過去) マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション 空襲から少しして、私と兄は船を乗り継いで なんとか故郷の択捉島に帰りつくことができたのです。 船で択捉島に帰る総一(過去)とマユ子(過去) 船の音 ドドドドド

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択捉島が見えてくる 総一(過去) やっと… やっと帰って来られた 波の音 ザアアアア 岩場を通る船 マユ子(過去) この岩…たしかどこかで… 総一(過去)トッカリモイ岩だろいつもこの場所で遊んでたじゃないか

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夢でひいばあちゃんに見せてもらった写真を思い出すマユ子(過去) マユ子(過去)トッカリモイ岩… そうだ!たしかひいばあちゃんの写真で見た! 私本当にひいばあちゃんの故郷に来たんだ …! 波の音 ザアアアアアア 船から降りる総一(過去)とマユ子(過去) トン トン 陸に上がるマユ子(過去) ジャッ

ページ25
択捉島の雄大な山々を見上げるマユ子(過去) マユ子(過去)ああ…

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犬の声 ワンワン マユ子(過去)うん? 駆け寄ってくるリク マユ子(過去)わあっ! リク ワンッ ヘッヘッヘッ マユ子(過去)の顔を舐めるリク ペロペロ マユ子(過去)きゃあ!なになに!?やめて〜! 総一(過去) リク!ただいま! 駆け寄ってくるマユ子の母と直子(妹) タッタッタッ ハア ハア マユ子の母 総一…!!マユ子…!! 総一(過去) お母さん!!直子!!

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マユ子の母 二人ともよく無事で… 総一(過去) ご心配をおかけしました… 涙ぐみながら話す総一(過去)とマユ子の母 マユ子の母 マユ子 こっちへ来て マユ子(過去)を抱きしめるマユ子の母 ぎゅっ マユ子(過去)ああ… 戸惑いながらも背中に手をまわすマユ子(過去) グッ

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蘂取村の様子 小鳥のさえずりが村中に響き渡る 生活している村人たちの姿 傍らに犬もいる ハマナスの原野

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蘂取湾・弓なりの銀色の砂浜とトッカリモイ岩 ボイナバッケの裏山

ページ30
ボイナバッケの裏山を登るマユ子(過去)とリク ザッザッザッ 鳥のさえずり ピヨ ピヨ 草むらの上にリクと座り気持ち良さそうに伸びをするマユ子(過去) マユ子(過去) う〜ん… こんなにきれいな場所… 私生まれて初めて見た リクを撫でながら話すマユ子(過去) ねぇリク… 私結局元の世界には戻れないのかな…  嬉しそうなリク くうーん マユ子(過去) これからどうすればいいんだろう 何かに気付くリク ワン 走り出すリク タタッ マユ子(過去) あっ!リクったら!

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総一(過去)と直子(妹)が登ってくる ザッザッザッ 直子(妹) 姉ちゃーん! 総一(過去) マユ子こんなところにいたのか マユ子(過去) うんちょっとリクと散歩 海上にエトピリカが飛んでいるのが見える バサ バサ マユ子(過去) あっ… あの鳥はたしか… 直子(妹)エトピリカだよ 総一(過去) アイヌの言葉で『くちばしが美しい』って意味だ マユ子(過去) エトピリカ… そうだ…そんな名前だった

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リクが走ってやって来る タッタッタッ なにかを咥えている マユ子(過去) あっ! リク! どこに行ってたの? 咥えているエトピリカのくちばしを真由に渡すリク マユ子(過去) なにこれ? なんかの殻? 総一(過去) これはエトピリカのくちばしだ 繁殖期を過ぎると外れて落ちるんだよ

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マユ子(過去) へぇー それじゃお守りにでもしようかな。 ありがとね!リク 嬉しそうに吠えるリク ワンッワンッ 持っていたカメラを取り出す総一(過去) 総一(過去) そうだ! マユ子、直子 二人の写真を撮ってやるよ マユ子(過去) え?写真? 総一(過去) 父さんの形見のカメラを持ってきたんだ 直子(妹)お父さんカメラが大好きだったもんね

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総一(過去) あと一枚だけ撮れるんだ 撮るぞー! カメラの前に並ぶマユ子(過去)直子(妹)とリク 構える総一 シャッターの音 カシャッ

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エトピリカのくちばしに紐を通している真由を見守る 総一(過去)とリク カチャカチャ マユ子(過去) よし!こんな感じかな 紐を結びネックレスにするマユ子(過去) カチャ マユ子(過去) ありがとね リク 返事をするリク ワンッ 自転車の音 シャー 郵便局員(島民)が必死の形相で自転車を走らせてくる ハア ハア 

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急ブレーキで二人の前に止まる キキイー 息切れする郵便局員 ハア ハア  郵便局員 …日本が…戦争に負けた… 総一(過去) えっ…!! 不安そうに総一を見上げるマユ子(過去) マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション 1945年(昭和二十年)八月十五日。 私たちはこの日、日本が戦争に負けたということを知ったのです。

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マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション わが家のラジオは壊れていたため聴けませんでしたが、多くの国民は天皇陛下の玉音放送で終戦を知ったのです。 夜になり居間の隣の寝室で不安で寝付けないマユ子(過去) 居間から話し声が聞こえ起き上がる マユ子(過去) あっ…  マユ子の母 戦争が終わって何日経っても国から何の連絡も指示もないわ これから私たちはどうすればいいのか… 総一(過去) アメリカが攻め込んでくるかもしれませんね

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何かを思い出すマユ子(過去) あっ… 居間の扉に手をかけて開けるマユ子(過去) ガラガラ 居間に入ってくるマユ子(過去) マユ子(過去) …違うよ!アメリカじゃなくてたしかソ連だよ! ソ連軍が来るって聞いた気がする…! 総一(過去) マユ子…  急にどうしたんだ?

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マユ子(過去) …えっと… でもとにかく!ソ連軍が来るのは確かなの! マユ子(過去)がスッと座り込む  マユ子(過去) そのあとは… よくわかんないけど… 総一(過去) ソ連が!? マユ子の母 日本とは戦争している国じゃないしまさか!  そんな…! 不安そうにする三人

ページ40
風にはためいているソ連の国旗の音 バサバサ マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション 日ソ中立条約を無視して、ソ連軍は、1945年(昭和二十年)八月十八日、千島列島の占領を開始。 多くの日本人がシベリアに送られました。 白い霧の中から軍艦が迫ってくる音 ゴオオ… マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション そしてその十日後の八月二十八日に、択捉・留別村に上陸してきたのです。 上陸してくるソ連軍の足音 ダッダッダッ ザッザッ

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留別郵便局に入り銃を構えるソ連兵 ザッ ガシャ 恐怖の表情の郵便局員 ああ… マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション その後、北方四島の島々は、武装したソ連兵に次々と占領されました。 小学校の廊下を歩くソ連兵 ダッダッダッ

ページ42
マユ子(過去)の自宅前で郵便局員と総一(過去)が張り詰めた空気感で話している 郵便局員 ソ連軍上陸の連絡が入ってすぐ島の有線電話も遮断されてしまった…! 一体他の村では何がおこっているのか…

ページ43
総一(過去) もしかしたら焼け野原にされているかもしれない… 郵便局員 気をつけろ! やつらが来たら何をされるかわからんぞ! 総一(過去) んっ! 総一(過去) 不安な表情で拳を握る グッ 居間で母と話し合うマユ子(過去)と直子(妹) マユ子(過去) もしこの村にソ連兵が来たら… 私たちどうすればいいんだろう…

ページ44
マユ子(過去) 今からみんなで島から逃げられないの? マユ子の母 定期船もないし本土から遠く離れている島だからそれはできないわ 直子(妹) 怖いよ… マユ子の母 直子、マユ子よく聞いて 直子の肩を持って話すマユ子の母 サッ マユ子の母 あなたたちは髪の毛を短くして男の格好をするのよ マユ子(過去) え?どうして? マユ子の母 ソ連兵が来た時に若い女がいると知られたらどんな目に遭うか分からないわ

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村の女性が髪を切られている チョキン マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション 村の若い女性のほとんどが、髪の毛を短く切り、顔には炭や泥を塗って、男の格好をさせられたのです。 マユ子(過去)も髪を切られてしまう。 マユ子(過去) ああ… 髪の落ちる音 パサ

ページ46
マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション そしてついに… マユ子(過去)の自宅にもソ連兵がやってくる ザッザッザッザッザッザッ 窓から覗く総一(過去) 総一(過去) ソ連兵が来たぞ!

ページ47
マユ子(過去) はっ! マユ子の母が押し入れを開ける ガラッ マユ子の母 さぁ!マユ子と直子は早く隠れて! マユ子(過去) はぁ… 母に背中を押されながら押し入れへ入る グッ

ページ48
うなずく母 コクリ マユ子(過去) うん… 押入れの扉を閉める母 スーッ パタン マユ子(過去)の自宅前に集まるソ連兵

ページ49
自宅前に立つソ連兵 ザッ リクが玄関前でソ連兵を威嚇している ウウウウ‥ ワンッ ワンッ ワンッ ワンッ ワンッ 銃でリクを跳ね除けるソ連兵 カチャ グイッ 怯むリク くうーん

ページ50
家に入るソ連兵 ザッ 威嚇を続けるリク ウウウウ‥ 部屋に入ってくるソ連兵 タッタッタッタ ダッダッダッダッダッ 押し入れの中で不安げなふたり 直子(妹) 姉ちゃん…こわい…

ページ51
居間の入り口三人のソ連兵が部屋へ入ってくる ザッ 一人が銃を構え総一(過去)に銃口を向ける カチャ 残りのソ連兵に目をむける総一(過去) タンスを開けているソ連兵 ゴソゴソ 腕時計を見つけ笑うソ連兵 アッハッハッ

ページ52
よそ見をするなと言わんばかりに銃で威嚇するソ連兵 チャッ 家探しを続けるソ連兵 ゴソゴソ ゴソゴソ 総一(過去) くっ…!! 押し入れの中のマユ子(過去)と直子(妹)は抱きしめあっている 箱の中のカメラを見つけるソ連兵 サッ

ページ53
カメラを見つけたソ連兵 いいカメラだ(ロシア語) カメラを懐に入れるソ連兵 グイッ 総一(過去) あっ!! 銃で再度威嚇するソ連兵 ガチャ 総一(過去) くっ…!!

ページ54
歯を食いしばり拳を握る総一(過去) 総一(過去) …うちにあるものはなんでも持って行っていい…! ただ!! 家族に危害を加えたら絶対に許さない!!  恐怖と戦いながら家族を守ろうとする総一(過去) バッ 総一を心配して押入れの扉の方を見ているマユ子(過去) ううっ… お守りのエトピリカのくちばしを握りしめるマユ子(過去) ギュッ

ページ55
手を広げてソ連兵を睨みつけている総一(過去) 銃をゆっくり下げるソ連兵 スチャッ 総一(過去) あっ… 部屋から出ていくソ連兵 ダッダッダッダッダッ 呆然とする総一(過去) 総一(過去)ああ…

ページ56
窓から外を見る総一(過去) 総一(過去)もう行ったぞ 出てきて大丈夫だ 押入れの扉が開き安心するマユ子(過去) ああっ… 押入れから出てくる二人 マユ子の母 色々持っていかれたけど命には代えられないわね  タンスの引き出しの中を覗き込む総一(過去) カタッ

ページ57
直子(妹)が総一(過去)のもとへ駆け寄ってくる スタスタ 直子(妹) お父さんのカメラも持っていかれちゃったの? 総一(過去) くっ… ああ…全部持っていかれた… でもみんなが無事ならそれでいい 直子(妹)の手を握る総一(過去) ぎゅっ 目をそらしてうつむくマユ子(過去) ううっ…

ページ58
夜の裏庭でリクを撫でているマユ子(過去) マユ子(過去) 私たちこれからどうなっちゃうの… 気持ちよさそうなリク ヘッヘッヘッ 何かに気づいて振り返るリク ワウ‥ マユ子(過去) あっ… 走り出すリク タタタッ マユ子(過去) リク?

ページ59
リクを追いかけるマユ子(過去) スタスタ マユ子(過去) あっ… 空を見上げながら泣いている総一(過去) を見つける 総一(過去) もうこの島はオレたちの島じゃないのか…! 父さんの形見も家族の思い出も…何もかも根こそぎ奪われてしまった…!

ページ60
マユ子(過去) 総一兄ちゃん… 涙を拭く総一(過去) グッ 総一(過去) くっ… 父さんが死んだ今は オレが家族を守らなきゃ! 総一の言葉を受け止めながらゆっくり地面に座り顔を膝にうずめるマユ子(過去) 心配して真由を見るリク くうーん

ページ61
マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション 多くの村民は、漁や林業などの労働を強制されました。 木を切る音 カンッ カンッ カンッ 労働者 くっ! マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション 毎日のノルマをこなさないと配給がもらえず、食事もままならない毎日が続いたのです。 漁船の音 ドドドドド 取れたサケの跳ねる音 ピチピチ 労働している島民と総一(過去) ジャッ ジャッ

ページ62
マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション そして、上陸から一年近い月日が経ちました。 マユ子(過去)の自宅前の玄関で母親と近所の女性が立ち話している 玄関の上がり部分でリクと白い犬を撫でるマユ子(過去) マユ子(過去) よしよしいい子いい子 喜ぶ二匹の犬 へっへっへ ワンッ マユ子の母 こんな生活がいつまで続くのかしら… 話し声に気づくマユ子(過去) はっ… 白い犬が飼い主の近所の女性のところに戻る タタタッ 近所の女性 この生活から解放されるためには島から出るしかないんでしょうね

ページ63
話を聞きながら口を一文字に結ぶマユ子(過去) マユ子(過去) うう… 心配そうなリク くうーん 夕方カバンを持って道を歩いているマユ子(過去) タッタッタッタッ

ページ64
正面側の陰り見上げるマユ子(過去) あっ… 前に立つソ連兵 「お嬢さん一緒に遊ばないか?」(ロシア語) 警戒して訝しげな表情のマユ子(過去)フイッ マユ子(過去)んっ… 素っ気なく歩いていく タッタッタッ ソ連兵に手を掴まれるマユ子(過去) ガッ マユ子(過去) きゃあっ!! 何するのっ!? ソ連兵 「騒ぐな!」(ロシア語)

ページ65
マユ子(過去)助けて…誰か…! 駆けつけるリク タッタッタッ ワンッ ふたりの間に割って入るリク ガウウッ マユ子(過去) リク!!! 立ちはだかるリク ウウウウ‥ へたり込んでいる マユ子(過去) マユ子(過去) ああっ…

ページ66
異変に気付いた総一(過去) リク!どうした!! 面倒を避けるため立ち去るロシア兵 「チッ…」(ロシア語) 駆けつける総一(過去) タッタッタッ 総一(過去) マユ子っ!大丈夫か!? マユ子(過去)大丈夫…リクのおかげ マユ子(過去)に寄り添うリク へっへっへっ リクに顔をギュッと寄せるマユ子(過去) マユ子(過去) ありがとう…リク! 嬉しそうなリク くうー

ページ67
マユ子(ひいばあちゃん)のナレーション そして、終戦から二年が経った1947年(昭和二十二年)八月三十日のことです…。 炊事場で夕食の支度をしているマユ子(過去)と母親 シューッ トントン 玄関の方から勢いよく戸を開けて駆け込む音がする ガラッ マユ子(過去) あっ… 駆け込んできた総一(過去) 総一(過去)引き揚げ命令が出たぞ! これから荷物をまとめて港に行くんだ!! 

ページ68
小走りで居間を通って玄関近くに出てくるマユ子(過去)と母親 タタタッ マユ子(過去) 今から!? 息を落ち着かせている総一(過去) ハアハア 総一(過去) そうだ!明日には出発する 食糧や着替えを詰め込んで 今すぐ荷物をまとめるんだ! マユ子の母 ついにこの日が来たのね… 直子(妹)が顔を出す タタッ 直子(妹)私たち島から出ていかなきゃいけないの?

ページ69
総一(過去) そうだ…引き揚げという名の強制退去だ… マユ子(過去) 明日なんていきなりすぎるよ! リクも一緒に…連れていけるんだよね? 困惑するリク くうーん 総一(過去) …リクはおいていかなくちゃならない… 一人でも多くの人を船に乗せなくちゃならないんだ…

ページ70
マユ子(過去)そんな!リクとは絶対に離れたくない! 私リクと一緒に島に残る…! 総一(過去) マユ子! 今引き揚げないとソ連に占領されたこの島でずっと暮らすことになるかもしれないんだぞ! …リクとはここで別れるしかないんだ! マユ子(過去) そんなの… 絶対に…嫌…! 家の外へ駆け出していくマユ子(過去) ダッ 総一(過去) マユ子!

ページ71
ボイナバッケの裏山へ向かうマユ子(過去) タッタッタッタッ ハアハア ハアハアハア 立ち止まるとリクの鳴き声が ワンワン マユ子(過去) はっ!! リク…! 嬉しそうにこちらを見るリク ワウーン

ページ72
マユ子(過去)の周りを走るリク ワンワン へっへっへっ ワウーン マユ子(過去) あっ 遊んで欲しそうにこちらを振り返るリク ワンッ マユ子(過去) もうっリクったら…! リクを追いかけていくマユ子(過去) ダッ マユ子(過去) まてっ!

ページ73
夕焼けが反射した海の上を飛んでいるエトピリカを見つめるマユ子(過去)とリク マユ子(過去) リク… 私ねこの島を出ていかないといけないんだ… もうリクとは一緒にいられないの…

ページ74
マユ子(過去) 私たちもエトピリカみたいに自由に飛び回れたらいいのに… 涙を流すマユ子(過去) ポロ マユ子(過去)の涙を舐めるリク クウーン ペロペロ マユ子(過去) あっ… リクを抱き寄せるマユ子(過去) マユ子(過去) ごめんねリク…ごめんね…

ページ75
トッカリモイ漁場 波の音 ザアアアアアア ザアアアアアア 船に乗り島から離れる島民たち ドドドドド 船の上から遠ざかる島の景色を眺めるマユ子(過去) マユ子(過去)さよなら…リク… 波の音 ザアアアアア 浜辺に走ってくるリクの姿が見える タタタッ マユ子(過去) あっ…!あれは…

ページ76
マユ子(過去) リク…!!! リクが寂しそうに遠吠えをする ワオオオン 後ろから他の犬もやってくる 島民 うちのも…! 直子(妹) 姉ちゃん!リクが…! 驚くマユ子(過去) ハッ 海に飛びこむリクと他の犬たち ザブザブ

ページ77
直子(妹) リクが追いかけてくるよ! 海を泳いで追いかけてくるリクと他の犬たち バシャバシャ 島民 うちのシロも…! マユ子(過去) ダメ!リク!! 島に帰って!溺れちゃう…! 直子(妹) 来ちゃダメ!帰るんだよ! 船の音 ドドドド

ページ78
苦しそうに泳ぐリク くうーん バシャバシャ マユ子(過去) リク…一緒には行けないの… ごめんね…ごめんねリク… 総一(過去) リク!島に帰るんだっ! 島民 帰って!早く島に帰るのよ! マユ子の母 リク…! うう…ううう 母親の肩に手を置く総一(過去) 泣き崩れる島民たち 島民 ううっ…!帰ってくる…! オレたちも必ず帰ってくる…!

ページ79
総一(過去)の目に涙が浮かぶ ジワ 総一(過去) リク…!必ず… 必ず迎えに行くから…!待っていてくれ…! 溢れる涙 スッ 機関士 くっ 船の音 ドドドド 島民の鳴き声 しくしく… しくしく…

ページ80
船の速度が上がりリクがだんだん置いていかれる くうーん くうー マユ子(過去) リクーっ!! 波の音 ザアアアアア 一生懸命泳ぐリク くうーん 大きな波がリクに覆いかぶさる ザバッ 波に呑まれるリク キャン 波の音 ザアアアアア

ページ81
鬼気迫る表情で強く叫ぶマユ子(過去) リクーー!!! 大きな波がマユ子(過去)にも覆いかぶさる ザバーン マユ子(過去) きゃあっ!  波にさらわれるマユ子(過去) !

ページ82
急いで駆け寄り船から身を乗り出す総一(過去) 総一(過去) マユ子ーっ!!!  どんどん沈んでいくマユ子(過去) マユ子(過去) 総一兄ちゃん リク… みんな…!… 深海から光へ包まれていくマユ子(過去)

ページ83
真由の父 真由… 真由…! 目を覚ます真由 真由の父 真由…!よかった! 安堵の顔を浮かべる両親 ホッ

ページ84
病院のベットで横になっている真由 真由 …私…海に落ちて… リクの事を思い出す 真由 あっ… リクは…? 真由の父 真由 お前は海に落ちたんじゃないよ 車に轢かれそうになったけど助かったんだ

ページ85
真由 私…戻ってきたの… それともあれは…全部夢? 横になって手に何か握っていることに気がつく真由 ハッ 手を開くとエトピリカのくちばしのお守りを握っている カチャ 真由 これは… リクのくれたエトピリカのくちばし…

ページ86
島のことを思い出す真由 真由 あの島のこと 夢じゃない… 私は確かに あそこにいたんだ! 涙を流しながらリクのくれたお守りを握りしめる真由 グッ

ページ87
夕方の海 鳥の鳴く声 ピイー ピイー ピイー 納沙布岬で海を眺めているマユ子(現在)と総一(現在) 真由 ひいばあちゃん…! 手を振りながら走ってくる真由 タッタッタッ  後ろには真由の父と母も歩いてきている

ページ88
マユ子(現在) まぁ真由なの?すっかり大きくなって 総一(現在) 真由か!よく来たな! 真由には現在の総一の姿と過去の総一の姿が重なって見える 真由 総一…兄ちゃん…? 総一(現在) お前の兄ちゃんにしちゃ年寄りすぎるだろ? ハハハ

ページ89
懐かしそうに総一(現在)を眺める真由 真由の心の声 元気でいてくれてよかった…  談笑する家族 真由 私ひいばあちゃんに渡したいものがあって… エトピリカのくちばしのお守りを差し出す真由 カチャ 真由 これ…

ページ90
エトピリカのくちばしのお守りを持つマユ子(現在) サッ マユ子(現在) これは…リクがくれたお守り… あの時真由が私の中にいたのよね? 少し驚く真由 真由 …うん…! 海の方を見る真由とマユ子(現在)の二人 真由 リクは…あのあとどうしたんだろう…

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マユ子(現在) リクは強い犬だからきっと島に戻って元気に暮らした… そう思ってるわ 海の向こうの島を見ながら 真由 ああ…そうだね…! 私ひいばあちゃんの故郷に…また行きたい… 昔みたいにみんなが暮らせる島になってほしい

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総一(現在) ああ 絶対にみんなで帰ろう 海の向こうを見る真由とマユ子(現在)と総一(現在)の三人 マユ子(現在) ええ あの美しい島にまた戻りましょう… 海の上を飛ぶエトピリカ おしまい

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監督 やまだみのり 小林三男 脚本 成島由紀子 音楽 浦馨 時代考証 川上淳(札幌大学教授) 山本昭平(択捉島蘂取村出身) 声の出演 真由 三上枝織 マユ子 高島雅羅 過去の総一 阪口大助 現在の総一 大場真人 企画 独立行政法人北方領土問題対策協会 制作 毎日映画社 このアニメーションは、北方領土問題の啓発のため、元島民の証言を参考にして制作されたものです。 アニメーションを通じ、元島民の方々の体験や思いを知り、北方領土問題に対する理解と関心が深まることを願っています。

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北方領土について学ぼう 北方領土 地図 択捉島 国後島 色丹島 歯舞群島 北方領土問題とは  北方領土は、北海道の北東洋上に位置する択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島からなる四島のことを言います。北方領土は、一度も外国の領土となったことのない日本固有の領土です。しかしながら、1945年(昭和20年)にソ連軍が侵攻、北方領土を不法占拠し、ロシアになった今もその状態が続いており、日本の『主権』は脅かされています。北方領土問題を解決するためには、国民一人ひとりがこの問題を正しく理解し関心を高め、一日も早い北方領土の返還を実現することが重要です。日本政府は、問題解決のため粘り強くロシア政府と交渉を続けています。  主権とは 他国に支配されたり干渉されたりせずに、国内の政治や他国との外交を自国で決定する権利のことを言います。

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日本の端はどこだろう 日本列島は、北海道、本州、四国、九州をはじめとする大小様々な島々から成り立っており、日本は海に囲まれた海洋国家です。北方領土の一つ択捉島は日本の最北端に位置しています。 図1 出典;海上保安庁ウェブサイト「日本の領海等概念図」をもとに作成 コラム 国の領域の範囲はどこまでだろう  国の領域は「領土」、「領海」、「領空」からなります。 図2 出典;海上保安庁ウェブサイト「領海等に関する用語」をもとに作成

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北方領土の面積 北方領土の総面積は約5,000平方キロメートル、千葉県や福岡県と同じくらいの面積です。 択捉島 3,167平方キロメートル 国後島 1,489平方キロメートル 色丹島 248平方キロメートル 歯舞群島 95平方キロメートル 北方領土の気候と豊かな漁場 北方領土は海流の影響を受けて寒暖の差が緩やかです。冬の平均気温は零下5度か6度くらい、8月の平均気温は16度くらいです。北方領土の周辺海域は、コンブ、カニ、エビ、サケ、貝類などが取れ、豊かな漁場を形成しています。 図 出典;海上保安庁ウェブサイト「北海道周辺の海流」をもとに作成

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北方領土の島々 択捉島 写真 ビラ海岸 離島の中では、日本最大の面積を持つ島です。沖縄本島より大きいです。火山島で1,500メートル級の山々がそびえ、景勝地に恵まれています。 国後島 写真 爺爺岳(標高1,772メートル)  離島の中では、日本第2位の面積を持つ島です。沖縄本島より大きいです。北方四島の最高峰である爺爺岳があります。 色丹島 写真 穴澗湾  島全体になだらかな丘が連なっており、湖沼がたくさんあります。天然の良港もあります。 歯舞群島 写真 根室半島上空から見た歯舞群島 貝殻島、水晶島、秋勇留島、勇留島、志発島、多楽島などからなる群島です。台地状の平坦な島です。

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日露両国間の条約  北方領土(択捉島 国後島 色丹島 歯舞群島)は、江戸時代より日本人が開拓し統治していました。1855年(安政元年)、日魯通好条約によりロシアとはじめて国境線を画定して以来、北方領土は一度も外国の領土となったことのない日本固有の領土です。 図 1855年(安政元年)日魯通好条約 図 1875年(明治8年)樺太千島交換条約  図 1905年(明治38年)ポーツマス条約 図 1951年(昭和26年)サンフランシスコ平和条約 写真 島を強制退去させられた日本人島民 写真提供:公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟 北方領土には、1945年(昭和20年)8月の終戦当時、3,124世帯、17,291人の日本人が住んでいました。ソ連軍の侵攻により日本人島民の約半数は厳しい監視の目をくぐって島を脱出、それ以外の島民はそのまま残りましたが、やがて島を追われ劣悪な環境の樺太(サハリン)を経由して引き揚げを余儀なくされました。

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北方領土問題の解決のために 北方領土問題を解決するためにどのような方法があるのでしょうか。日本政府の考え方について確認してみましょう。 日本政府の考え方 北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するという一貫した基本方針の下、粘り強くロシアと交渉を継続する。 北方四島に対する我が国の主権が確認されることを条件として、実際の返還の時期、態様については柔軟に対応する。 北方領土に現在居住しているロシア人住民については、その人権、利益及び希望は、北方領土返還後も十分に尊重していく。 コラム 北方領土返還要求運動とは 北方領土問題を解決するためには、国民一人ひとりがこの問題を正しく理解し関心を高め、政府の外交交渉を後押しすることが大切です。全国各地では研修事業、署名活動、パネル展など様々な運動が行われています。北方領土問題は元島民の方々や北海道だけの問題ではなく日本全体の問題です。皆さんも返還要求運動に参加することができます。北方領土問題について知ったこと、学んだことを友人、家族に伝えてみることです。 写真 署名活動 写真 青少年現地視察事業 考えてみましょう 北方領土問題の解決のため私たちに何ができるだろう

奥付
タイトル 北方領土問題を考える エトピリカ ~想いを紡ぐ鳥~ 発行日 令和5年3月31日 第一刷 発行者 独立行政法人北方領土問題対策協会 東京都台東区北上野1丁目9番12号 住友不動産上野ビル九階 URL https://www.hoppou.go.jp/ 印刷・製本 株式会社キタジマ © 2023 Northern Territories Issue Association ALL Rights reserved

裏表紙
独立行政法人北方領土問題対策協会

  • 令和5年度北方領土に関する全国スピーチコンテスト作品募集